2015年7月24日金曜日

死海の不思議

最近私が人と会って話すことといったら「海水」のことばかり。いったい他人にどう思われているだろうと考えると不安になるが、、、
特に死海の水の話になると、乾かないデッサンの話(昨年の参考記事やLギャラリーでの死海の水の雫でのインスタレーション(参考記事3/12)の話などどんどん長くなる。
 
こんな私の話の馬鹿話を優しく聞いてくれるTさんに、「最近は紙のデッサンだけ。春はキャンバスも試したけれど、この暑さだとすぐ乾燥してしまって話にならない」と言ったら「乾かない死海だとどうなの?」ときかれた。Tさんとはほとんど30年にもなる付き合いだが、こんなに素晴らしい指摘は初めてではないかな〜?(笑)

アトリエに戻ってすぐにやってみた。やっぱり乾かない。綿のキャンバス地に「砂時計」型を描いたところ、そこは濡れたように色が濃くなり(ただし触っても指が濡れることはない)、そのままの状態で3日間。全く結晶の出来る兆候などない。変化と言えば昨日からデッサンの上下部にキャンバスの布にたるみが見えるようになって来た。というわけで毎日観察中。さらに面白いことには、キャンバスを裏から見るとデッサン部分は明るく光が透過する。

7/10の投稿で「形だけの追求」の行き詰まり感について書いたが、キャンバス地に死海の水の反応がこの濃淡だと、以降変化するかもしれないという可能性を含めて、「形」だけがこの特徴を最も発揮させることになり、「形の追求」も新たな意味を持ってくる。一つの突破口かも。

でも不思議。色々検索しているのだが、「死海の水は乾かない」 との情報に行き着かない。それどころか近年は灌漑利用などで流れ込む水が減り、蒸発する水分の方が多くて死海は小さくなり滅亡の危機にあるのだ(それゆえ紅海から水を引くなどの計画がなされている)。いったいどういうことだろう?

裏から
表から

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