2015年3月22日日曜日

ストの日のDJ

 J'aime la France Culture, même le programme DJ pendant la grève.

木曜から国営フランスラジオがストをしている。スト中はほぼ一日中音楽。そしてこの選曲がなかなか行けている。無茶苦茶マニアックなものはなく、概して軽いフォーク・ロック・ジャズ系がメインだが、ラップやエスニック音楽もある。かつそれが最近数年の曲が多いので、80年後半以来新しいポップミュージックをフォローしていない私には知らない曲ばかり。歌声で誰とわかるのはその頃からいる元リタ・ミツコのカトリーヌとナターシャ・アトラスぐらい。

この際ちょっと新人発掘(?)と思ったが、ラジオ局のサイトを見ても当然ながら「ストの日のDJ」の曲目は出てこない。そこで思い出したのが日本で話に聞いた「曲目を探すアプリ」。無限にある音楽、曲の一節を聞いただけで曲目を探し当てる。そんなこといくら計算が速いコンピュータでもできるわけがないと高を括ってダウンロードしたのだが、このアプリのSoundHound、無料バージョンでも本当に数秒間で曲名、アーティスト名がでてくる。そればかりか歌詞も出てくるしアルバムなどの情報も。これにはまったく驚きました。ほんとうにどうやって探し当てるのか、もとエンジニアの私としては理解不能で悩んでしまいます。普通のラジオで流れる曲なら音楽業界が規格を合わせて暗号情報を入れ込んでおけば済むだろうが、鼻歌でも良いらしい。実際試しにギターで往年のロックの一曲のイントロを我流で弾いたところ、これにはアプリも悩み、例外的に10秒近く要したものの曲名が当たった! つまり本当にサーチしているようなのだ。私のギターも捨てたものではないと喜びつつも疑問は深まるばかり。

さてこのアプリで出て来たミュージシャン、つまり「ストのDJ」のチョイスはOh LandとかDajla、Alif Tree等々、私がCD探そうかなと思ったのは、ジャズとエスニックな管楽団の間のようなIbrahim Maalouf、それに奇妙な雰囲気の姉妹グループCocoRosieとか、既に売れっ子なのだろうか???

木曜から度々聴いていると、Oh Landはすでに聞き馴染みになったからミュージシャン、曲は厳選されており、それを繰り返しているようだ。まあストのDJも4日分のプログラムが要るとは思わなかったのだろう。

これが社長です。いかにも?という感じ
さてこのスト、何故しているかと言うと、一年前に就任したばかりの新しいフランス・ラジオのマチュー・ガレ社長が高価な木材を使って10万ユーロ(約1300万円)以上もする自分のオフィスの内装工事を命じていることが明るみになったから。加えて、総務部長が「ビル全体のリフォーム費4億3千万ユーロに対して大した額ではない」と、とんだ弁明をした。実際国営ラジオ局は赤字経営で、立て直しのため社員には「緊縮」を強要しており、怒った労働組合は無期限ストに突入したのでした。(後記:公式には経費削減計画への不賛同)

この際「ストのDJ」アルバムでもつくってしまおうかと、PCでそのまま音を取り入れてみたら、昔のトランジスタラジオのような音しかしなかった。残念(暇ですね〜、私も。まあ日曜だから。加えて今日は地方選挙で、夜は各党のいつもの自己正当化の茶番劇しかないので)

どんな曲が流れているか知りたかったら私が愛聴する次のフランス文化放送のサイトを開いて右側にある EN DIRECT の矢印をクリックしてみて下さい。番組名がでてきますがストの続く限り音楽が聴こえて来ます♪(当分大丈夫、でも私は本当の番組が早く聴きたいが、、、)
http://www.franceculture.fr/

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