2014年3月28日金曜日

不思議なギャラリー

先日不思議なギャラリーに行った。

知りあいから送られて来た転送メールの案内状、ちょっと面白そうだったから画廊サイトを見ると、ポン・ヌフ(「新橋」でもパリで現存する一番古い橋、というのはガイドで読み飽きているでしょうが)に近い有名なドーフィーヌ通りだ。だから番地をメモして行ったところ、ショーウインドウしかない。幸いオープニングの日だったから「関係者風」の帽子のお兄さんに「これだけなのかなぁ?」と尋ねたら、建物の裏側、つまりポンヌフ左岸側の広場に戻り、そこから人影もない車が入れないような細い路地の一角にある小さな古めいた空間に連れて行かれた。
そしてその展示がまた2/16のシュールリアリズム展で触れたような、写真のごとき「キャビネ ドゥ キュリオジテ(Cabinet de curiosités)」風な展示法だった。ここはスペース自体風変わりだし、展示作品もシュール風。話を聞くと50人もの若い作家によるドローイングの数々なのだが驚くほどの統一性を見せている。面白かったからまた友達を連れて来ようと思ったら、何と普通は開いていない「予約制」(これではエイゾウ美術館と同じや!)

作品の中に一つ真っ青な長方形があった。これはイリス・クレール(Iris Clert)画廊のイブ・クライン展で、クレールがクラインに送ったDM(1958年?)で、お兄さんが額を壁から取って、裏側の宛名面を見せてくれた。(クレール画廊と何か関係があるようなことを言ってたけど、何だったか忘れた)ともかく私はクラインさんとは縁がある。

実はパリでは今週ドローイング・ウィーク(なのに私のデッサンは日の目を見ないでグッスンなのですが、、、)、少しは付き合いで色々見ましたけど、ここInlassable Gallerie(直訳「飽くなき画廊」の作品は面白かったと思う。今週のみならず5月1日までこの展覧会を開いて(?)いますので、興味があったらサイトのコンタクトからメールで訊いてから行って下さい(あるいは私に言ってもらえば写真のお兄さんの携帯番号をお教えします)。
ドーフィーヌ通り側のウインドウ。左の穴も覗くこと

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