2014年12月28日日曜日

働くべきか、働かざるべきか? 悩ましき日曜日

 「日曜日は休み」というのは今更言うこともないが、若き経済大臣のマクロン(Macron、37歳)は現行の年間5日から、12日まで日曜の店舗営業を可能にする緩和法案を提案。マクロン大臣によれば、これが消費すなわち経済そして雇用拡大に繋がる。
日本の日曜日のデパートの混雑ぶりを知っている私は「まあ当然そうだろうなー」と簡単に納得していたのだが、疑問に思ったきっかけは、この比較的簡単な施策がどれだけの雇用創出になるかの見込みが言う人によってあまりに異なること。確か政府予想では約5万人なのが、経営者団体によれば何十万人、しかし中小企業組合によれば大店舗に食われることで小さな店は潰れて逆に雇用は減少。いつもどおり「それぞれの利害を代表」と結論してしまえばそれまでだが、ここで紹介したいのが、得をすると思われる大手スーパーの社長さんが意外な発言。彼によれば「スーパの売上げのメインは食品と日常製品、人間日曜日に店が開くとなったからといって食事の量が増える訳ではない。だから売上げは変わらない、つまり彼は日曜日開店に興味なし!」なのである。ある経済学者も「生産が拡大しないのに消費だけが拡大する訳がない」と言っていたが、同じことなんだろうが、このスーパー社長の超具体的な議論は説得力がある。

ということだとこの施策は結局外国人旅行客の買い物だけが標的になってしまう。私はそれならばもっとサービスをよくするだけで売上げが伸びて、日曜日開店するほどのこともないと思う。(「フランスの『格別のサービス・おもてなしの悪さ』は逆に見ればその負をプラスに換えうる大資産(ポテンシャル)なのだ」というのが私の持論。今の従業員教育のままだと、日曜の混雑時にパートの店員がパニクってかんしゃくを起こすからパリの不人気はもっと高まるかも)

この数値論争のほかに、というか数値がいかがわしいので余計に火がつくのが、もっとわかりやすい( =誰でも意見が持てる)「日曜日に家族団欒とか映画とか美術館に行くかわりに、スーパーや百貨店に買い物に行くアメリカや日本のような「消費社会」にフランスをしていいのか?」というのイデオロギーあるいは社会ビジョンの大論争。人気のないオランド大統領、いまや党内でも不満が噴出し、社会党左派からこういう突き上げをくらっているのです。

しかしながら交通機関、病院などは言うに及ばず飲食業、商店など、現在でも日曜出勤をしてる人は少数どころではなく、就業人口の4人に一人に当たると確かニュースで言っていた。かつ世論調査では多数が日曜営業賛成。「消費社会」云々というより、共稼ぎですごく慌ただしい日々を過ごしている人を見ると、日曜日に店が開いていた方がテンションが下がって良いのではと思ってしまうが、、、。実際昔と違って今では日曜日の朝開いているスーパーも珍しくなくなったし、スーパーチェーンに吸収された元食料品店の小スーパーは勿論午前中は開いているし(この小売店のスーパーチェーン化も前述の大スーパーの「興味なし」発言の裏にあることも確かでしょう)、本当にそんなに大問題なのか不思議。

フランスの日曜日と言ったらこのブレッソンの写真でしたが、、、
日曜日にお店がやっている方が一般的には便利、そこで考えねばならないのはその便利さの社会的功罪で、当てにならない雇用者数ではないでしょう。でもマクロン大臣が雇用を一番に掲げるのは現政府は「雇用戦争に勝つ」ことを目標としてしまっていて、、、(昨年はオランド君、どうしてそんな自信があったのか「年末までに失業率のカーブが逆転する」とバカな約束して、勿論できず、いまや連戦連敗のワーテルローと言われている)。私はいい加減歴代政府が失敗を続けた闘いをやめ、「高失業率でも幸福な社会」という開き直った逆転ビジョンを建てた方がいいと思うのですが。

というわけで、みなさん、ボン・ディマンシュ(良い日曜日を)





2014年12月20日土曜日

お人好しの私

あれれ、また1週間経ってしまったが、最近は今度の2月の名古屋での個展のためのビデオ・ドキュメンタリーの撮影(インタビュー)と編集に忙しい。私はビデオの編集は一年に一度するかしないか(前回は13年10月のアミアンでの「キス集め」の後だった)、だからお仕着せの素人用の簡単なビデオ編集ソフトといえど、使い方をすっかり忘れてしまう。逆に新たにやりだすと覚えているうちに一挙に全部終えたくなってくる。というわけで終日連夜マックとにらめっこしてかなり疲労。

今編集しているビデオはまだ見せれませんけど、ご存じない方は右の前回の Lギャラリーの個展用のドキュメント用ビデオでもご覧あれ。

それから10月以来一枚もなくなっていた大きな紙のストックが突然大量にできた。先ずは当てにならない画材の老舗のスヌリエ大昔の参考記事、2年前と全く同じミスをして配達されたクリーム色の紙10月1日記をやっと白い紙に交換にやって来た。そこで思ったのは画材スーパー店。このスーパーから11月に「お誕生日割引」というメールが届いていたからだ。実は元からスーパーの方が値段が断然安い。スヌリエに何ヶ月も待たされている間に「高いからサービスしなさい」と文句をつけたら「うちは小規模でやってますのでスーパーにはかないませんけど、、、」と少し安い価格を提示して来た。まだ十分高かったけれど、私は「市場経済」に支配されるのは絶対反対だから、努力を評価して承諾した(そう言う意味では私は「まことにお人好し」なのである)

さてスーパーのサイト、11月にを見た時は私の紙の在庫は「ゼロ」だったが、スヌリエに入ってスーパーに入らないはずがない。そこで見てみてびっくり。在庫があるどころか70%引セール中!!! 「お誕生日割切」とダブルには使えないが、「お誕生日」のお陰で数千円から配達してくれるし、何かプレゼントもある。だから即注文(誕生日有効期間は1か月でギリクリア)。これは倉庫にもうあるので3日で届いたが、配達のお兄さん、扉を開けるなり「あんたの住所には電話も書いてないじゃないか、30分も探した」と文句たらたら。注文のときに固定電話も携帯も登録済み。発送者と配達会社の問題で私が文句を言われる筋合いでは全くない。当然反論してしまうので、向こうもコチラも気分はよくならないよね〜。やっぱりスヌリエのほうがなごやかで良いかと思ったが、一枚あたりの購入価格を比べてみると、、、流石70%引だけあってスーパーの価格はスヌリエの半額以下! 私は「まことにまことに」お人好しなのです。

そうそう、2月の個展の日程は2/14(土)〜3/1(日)L-Galleryにてですので宜しく


2014年12月12日金曜日

補遺:ハイチ近代絵画史

Hector Hyppoliteの作品例
前回書いたハイチの展覧会、副題が「2世紀のクリエーション」というわりには歴史順でなく、今日流行の「テーマ(コンセプト?)別」展示で余計わかり難い。前回のリンクの写真にもあるジャコメッティvsエジプトのミイラなら地理的にも時間的にも遠いので混乱はしないけど、ハイチの2世紀の美術では、、、残念ながらハイチのイメージは普通、「地震」「貧困」「独裁政治」ですからね〜。

というわけで前回の補足として、展覧会の小パンフレット*にもない簡単なハイチ絵画史を:

ハイチはかつてフランス植民地、だから金持ちプランターは仏絵画を買ったり、フランスに絵画を勉強させに召使い(奴隷)を遣ったりしていた。1804年に独立(世界初の黒人共和国)、16年には首都ポール・オ・フランスにフランス絵画を教授する美術学校が創立。展覧会でも画題が、民俗的日常生活、呪術的なものばかりでなく古典的肖像画にまで及ぶのはこういう背景がある。

どんと飛んで第二次大戦後の44年、アメリカ人のDewitt Petersが絵画学校を開いたのだが、街で目にするナイーブ絵画に興味を持ち、そうした教育のない画家たちも学校に受け入れ、画材を与えて彼らの才能を開花させた。これがハイチ素朴派の始まり。

この中にはた Hector Hyppolite もいたが、彼の絵は43、45年に旅行に来たシュールレアリスとの領袖アンドレ・ブルトンの眼に止まり、彼をフランスに紹介した。

Robert Saint-Briceの作品例
こうしてますます注目されるようになったハイチ素朴派、50年代にはニューヨーク現代美術館が作品購入、これが火をつけ60年代には買い漁られることになった。

この商業化(商売絵)への反動として、ヴードゥー教的ルーツに戻ろうとする運動がポール・オ・フランスの近郊のPétionvilleにコミニテイーを作ったサン・ソレイユ(Saint Soleil)グループ。75年にアンドレ・マルローがここを訪れ、Robert Saint-Briceなどの作品を絶賛し、著書 L'Intemporel に記述した。

実はハイチとアートでグーグルすると本当にコマーシャルとしか言えない絵のサイト出てくる。 こういう誤解を避けることもあり、前回の記事を受け入り知識で補足しました

注:写真の2点の作品はインターネットより。展覧会の作品ではありません。(へへっ、ちょっと僕の絵に似てますね〜)

*パンフレットにはブルトンの名もマルローの名もありません。これって意図的なんだろうな〜



グランパレのハイチ

手前がGeorges Liautaudの彫刻
シャンゼリゼに行ったのはグランパレでのハイチの歌手の無料コンサート。

グランパレは北斎の素晴らしい「超」大回顧展と、これも何故か大人気のニキ・ド・サンファールの回顧展(行っていません)と思っていたらハイチのアートの展覧会をやっていると言うではないか。そこでサイトをみたらコンサート情報がおそらく直前だったので一面に出て来た。James Germain、全く知らないミュージシャン(スタンダードなジャズ・ポップ系)でしたが「これが無料で聴ける?!」と驚くほどの歌唱力のある実力派だった。かつ南国の人は陽気で、、、!!!

メインの展覧会の方はどうかというと、ヴードゥー教的なシャーマニックなナイーブ系のアートが並ぶはずと期待していたが、何か面白くなかった。小さいスペースに植民地時代の肖像画や80年代のニューヨーク絵画シーンの寵児だったバスキアウィキ(父がハイチ系移民)まで色々混ぜ過ぎなのかなとも思ったが、その二つは他よりも私の眼を引き、逆に70年代にアンドレ・マルローウィキが絶賛したサン・ソレイユ(Saint Soleil)グループなどのナイーブ系のほうが久しぶりに見てインパクトが欠けて感じた。

いい線行ってると思ったら作者不明
よく書いているように最近アウトサーダー・アートが大流行り。しょっちゅう見ているので素人絵画的な作品に飽きが来たところもあるが、考えてみるとサン・ソレイユ・グループ、そのずっと以前、40年代にアンドレ・ブルトンに評価されシュールレアリストに含められたHector Hyppolite1894-1948、そしてこれも良く引き合いに出す「大地の魔術師」展参考投稿でも紹介された金属彫刻のGeorges Liautaud(1889-1991)らの造形はあくまでも素朴で、近年の強迫症、偏執狂的なアウトサーダーとは趣を異にする。つまり現代アート界が望むアウトサーダーはそういうもなので、私もその傾向に少しは染まっているようだ。と反省しつつも、私の総合評価は、そうですねー、ステージから「是非見てくれ」と言っていたJamesさんには悪いけど「わざわざ見に行くほどでもない」でしょう。

2月15日まで

2014年12月11日木曜日

おー、シャンゼリゼ

さっき社会保健局がしてくれる健康診断に行って来た。召喚状には「その自営業者は権利がありません」と書かれているのだが、向こうから送って来たものだし、健康は何より大事ですから、そんな条項を無視して出頭したらやはり何も言われなかった。まじめに考える方が損をする。何故か血圧が高くて4度も測ったがかわらず、「緊張してませんか」「よく寝られましたか」なんて訊かれたがゼンゼン。しかし「高血圧」なんて出たのは生まれて始めてで、、、ちょっと気になるなぁ。ブログ書かなくちゃなんて思っていたからか(笑)

ところで先週土曜、シャンゼリゼ・クレマンソーで地下鉄を降りたら、大きな駅でもないのに出口に向かう地下道で大渋滞。ただ乗り取締(切符のチエック)でもやっているのかと思ったら、さにあらず。出口を過ぎても人の波。原因はクリスマス市だった。

その為に行ったのではなかったがその人気に興味を引かれて少し見学。お店より街頭食堂の方がずっと楽しい。大規模でアルザスかドイツに行ったみたい。素朴に肉とライトが釣り下がっているのが気に入って珍しく記念撮影(「不健康食」そうで食べなかったけど)。

それに袋が捨てられたゴミだらけになったサンタクロースがいた。「クリスマスの義務的に贈るプレゼントなどゴミみたいなものだ」という思う私の意見を代弁するかのようで、これまた一緒に写真を撮ってもらった。

変な写真はこれまで、最後はお馴染み、シャンゼリゼ大通りのイリュミネーションです




2014年12月2日火曜日

定番メニュー

パリに戻った金曜日の朝は空港のトイレでわざわざ「股引」を履いた割りには寒くなく、かつ昼間は青空も見えていたのが、日曜日から急に寒くなり、今日は最高気温5度付近、かつ霧雨混じりの曇天、朝は遅いし夕は早いし、「辛いヨーロッパの冬」が始まりました。

加えてニュースは帰仏以来サルコジばっかり(私が真剣に危惧する通り=例えば13/7/5の投稿をご参考に 万難にめげず上昇中、保守党UMPの新党首に選ばれた) 。

うんざりしてきた気分転換は久しぶりのブラッセリーのランチ。定番中の定番のステーキとポテトの組合わせ。 グラスで頼んだテーブルワインはおそらくこれも超定番のコート・ド・ローヌだったと思うけど、帰仏はじめて違和感なく飲めた。結局私の口はテーブルワイン向きなのかな?安上がりでいいけど、、、。

注:私はそんなものの写真は撮りません。ウェブで似たものが見つかるから。実際に食べたのはポテトがもっとわんさかとあった :)

2014年12月1日月曜日

どうしちゃったのフランスワイン?

パリに戻った金曜日、スーパーに買い物に行ったらボージョレ・ヌーボーが並んでいた。無視するつもりだったが「酸化防止剤なし」*と大きくラベルの張ってあったのがあったので「一応話のタネだし」と買ったのだが、これがまずかった。高い料理用ワインの買い物になってしまった。
翌日はマトモなワインを飲まねばと肉屋で羊肉を買い、その隣のワインチェーン店ニコラ(最近神戸に住んでいたことのあるカナダ人女性が勤務していて、日本式サービス精神を学んだのか親切なので昔よりよく行くようになった)へ。それが今や「クリスマス商戦への品揃え」で、高いワインばかり並んでいる。その中でコメントが付いていた、まあ手頃な(でも私の日常には高いが、帰仏祝いと)ボルドーを買って飲んだのだが、またまたまずくて飲む気がしない(値段を考えるともっと舌がイタむ)。 
日曜の昨日は朝市で魚を買って(急に寒くなり、手がかじかむ魚屋のおばさんはいたって不機嫌だった。10月も暖かかったが、私のいなかった11月も記録破りの暖かさだったらしい)、赤でも軽いロワールのワインをと馴染みのワインカーブ店に行ったらここも品揃えをグレードアップしていて、いつも飲んでいる銘柄の一ランク上なのがあった。口直しだからと高い方を買ったのだが、、、
こちらは変わらぬ味で、かつ結構アートしている朝市の野菜

基本的にはどれも渋く感じる。 日本ではビールか日本酒しか飲まないので、味覚が変わってしまったのか??? 最近の日本酒はあっさり、かつまろやかでとても飲みやすいですよね。かつ1ユーロ150円近くのレートだと私が浪費したボトルの値段なら断然美味しい純米吟醸酒が手に入るではないか! 私の舌が変なのか、高いパーティーシーズン用ワインが口に合わないのか?
 
この円安時代のクリスマス、おそらく日本酒メーカにとっては新たな市場開拓の願ってもないチャンスだと思いますよ

*注:殆どのボトルは含有。フランスではラベルにこの有無の記載が義務づけられていて、ラベルの縁に虫眼鏡を使わないと読めないような小さな字で contient des sulfites と書かれています

2014年11月28日金曜日

深夜の羽田とパリ早朝

パリに戻るフライトは夜中の零時半羽田発。2時間以上前に着いたのでのんびり初めての空港見物。というのもチェックインカウンターの上の方に巨大な木の橋が見えたから。旅立ちの日本橋」とのこと。でもこの空港にこつ然と江戸時代を作るケッタイさはどちらかというと私のような(?)外国人に受けると思うけど。(そう言いながら私は、時々しか帰国しないからこういう「サービス感覚?」も楽しめるが、住んでいたらうんざりするだろうなーと思う)
その向こうには、おそらくクリスマス用だと思われるLEDで白、青に光る並木道が。
昔は「パリジャンが心優しき日本人だったならどんなに住みやすいか」と思わないでもなかったが、そうしたらパリはとんでもないディズニーランドになってしまったことだろう。

そして乗った深夜便飛行機はパリに予定よりずっと早く、朝4時40分着!!! 
以前この便で早朝に着いたとき、空港(税関)が込んでいてびっくりした覚えがある2011/11/15。しかし今回は「早過ぎ」のお陰かスイスイと。名古屋の某ビルには「トイレでの着替えはお止めください」と書いてあった(そしてトイレの入り口で女の子が写真を撮っていて驚いた)が、その日本の女子学生に習って私は寒さを警戒して着替え。股引(死語かしら:今は何と呼ぶのだったか?)をはき用意万端。でも荷物がなかなか出てこなくて、、、(おそらくこんな時間だから人手が少ないのだろう。だから文句は申しませんが)結局空港を出るには1時間以上かかった。

いつもなら空港駅から郊外列車RERに乗ると日本とのギャップにおびえてしまうのだが、今日は少し違っていた。勿論薄汚い列車には、扉を屈んでしか出られないような背の高い、フード付きのジャージを着たこわそうなお兄さん達たちも途中の駅で乗り込んできたが、出発のブザーが鳴っても走り込む人たちが絶たず、列車がなかなか出ない。プラットホームに何人もの係員がいて「右よし左よし」てなことをやっている日本と違って鷹揚なものだ。私は断然この方が好きなのだ。それを見ながら正面に座った人と話したり、、、仕事前だと言うのになんか雰囲気がなごんでいる。乗ってくる人の多くが庶民層だからかとも思うが、こんな朝っぱらから起きてパリに行くというのは強面のお兄さん達を含め、皆ちゃんと仕事があるからで、今のフランスでは「安定層」なのかもしれないとか思いつつ我が13区に戻って来たところ、大通りのビジネス街にも彼ら数人が飲み込まれて行った。彼らは昼間出くわすビジネスマンとはほど遠い、所謂ブルーカラー(これも死語か?)。多分今からオフィスの掃除とか警備とかにあたるではないか?  昔サルコジが「早起きのフランス人の為の政治をする」と言ったが、初めて意見があった? いえいえ、私の抱いた早朝の通勤者への好感とは異なり、彼には同じ社会に暮らす人間を分断しようとの狙いがあったのでした(早朝通勤者もいとも簡単に失業者になりうるのに)。

そんなことを考えつつ7時前には家に到着。今日は長そうだ。
以上眠くても昼間から寝る訳にはいかない私の徒然ブログでした。


2014年11月25日火曜日

'14 秋 温泉紀行

Note aux lecteurs : Les vraies destinations de mon voyage étaient des Onsens (spa japonais). Comme il est interdit de photographier à l'intérieur des bain thermals, je me sers des photos qui se trouvent sur l'internet.

前回はフランスのお友達用に紅葉の写真を満載したが、私の東北旅行の本当の目的は温泉。温泉内は撮影禁止ですので今回の掲載写真はウェブから。かつ内容も公開はしますが私の備忘録ですので悪しからず。

先ずは田沢湖からバスで40分ほどの、乳白色の露天風呂の写真が有名で、秘湯の趣で人気がNo.1の乳頭温泉の「鶴の湯」。当然早くから予約しないと泊まれないので日帰り入浴。出迎えバスで時代劇のような黒い門の前に着く。それに続く家屋も風情はあるがやっぱり映画のセットのような違和感が私にはあるのは何故だろう(外観が。屋内は昔ながらの風情でよい)。肝心の露天風呂はやはりお湯の色がきれいで気持ちがよい。写真は何処でも大きく見せるのか、思っていたより小さかった。紅葉の時季には周りの木が色付きとてもきれいだそうだが、11月初旬では葉はもうとっくに散っていた。日本ばかりか海外にも有名らしく韓国からのグループがはいっていた。

その次は秋田を経て、五能線に乗り海岸に露天風呂のある「黄金崎不老ふ死温泉」へ。JRのウエスパ椿山という駅前はヨーロッパ風の(おそらくオランダを真似た)ええっと驚くようなキッチュな建物の並ぶ広場で、「不老ふ死温泉」で宿をとったことにほっとする。宿自体は団体も収容する宴会ホールもある大きな近代的ビルだが、目的は海岸の風呂だから、、、風呂は鉄分が多くさびのような匂いが強いが、そのお陰で黄金色。日本海の寄せては砕ける波を見るのは飽きがこずかなり長湯をした(他にすることないし、、、)。

右下の写真は朝私が撮ったもの。ひょうたん型の風呂は写真の掘建て小屋のようなゴザの仕切りの向こうにある。私の行った日は少し波も荒く豪快でした。

翌日は交易船「北前船」の「風待ち湊」として江戸中期から明治中期にかけて栄えた深浦で途中下車し、円覚寺の70点におよぶ「船絵馬」を見に行く。「船絵馬」以外に先々代住職(義観僧正)がサンスクリットの般若経で書いた絵、あるいは髪の毛で刺繍した絵(技法的には女性現代アーティストが得意とする分野ではないか!)という特殊なものがあって驚き。なかなか面白い陳列館だ。シーズンオフにこんなものを見に来る物好きは私だけで、一人の為に開いてくれたのはいいが、ガイドの若い坊さん、録音テープの様に無感情で、密教の坊主のくせに寒がりみたいで早く終えようとそわそわしていた。特に彼に従い順番に移動しなければならない(勝手に好きなものが見れない)のには閉口した。

その後五能線五所川原で降り津軽鉄道で太宰治の記念館(生家=大地主の父の立派な家)のある金木 。夜は昨年桜見に行った時に見つけた手の込んだ郷土料理が食べられる居酒屋「弥三郎」にまた行きたいと弘前泊まり。マダムの言っていたように紅葉も(桜ほどではないがそれなりに=個人的意見)きれいだった。(前回の写真参考)

最後は姪の案内で三沢の古枚(こまき)温泉。ここは現代的ホテル、イベント会場もある巨大リゾートで、庭園の池に浮くというデザインの露天風呂がある。池には鯉が泳ぎ、紅葉がはらりと風呂に落ちてきたり、上手く演出されている。

その後「鳥獣戯画」展を見ようと京都博物館へ行ったが満員で即あきらめ、京阪電車の七条駅がすぐ近くなので急に目的地変更して鞍馬山に行き(出町柳経由叡山電鉄)、そこでもまた露天風呂くらま温泉。小さな湯槽だが右下写真のごとく正面の北山杉がきれいだった 。

今回は結局風光明媚を優先させた温泉ツアーだったが、結局は「昨年春の、玉川温泉、八甲田の酸ヶ湯、恐山の硫黄モクモクの温泉の方がパリに住む私にはオーソドックスな異国情緒があって満足感がずっと高かった」というのが結論です。2013年5月20−21日参考)


2014年11月21日金曜日

L'automne du Japon

Photo carte postale de mon voyage entre les 5 et 11 novembre
5〜11日の旅行で撮った絵葉書写真:たまには仏人用にこういうのもあり?


田沢湖 Lac Tazawa


秋田(千秋公園) Akita

秋田(千秋公園) Akita

弘前公園 Hirosaki

弘前公園 Hirosaki

弘前公園 Hirosaki

弘前公園 Hirosaki

弘前公園 Hirosaki

弘前公園 Hirosaki

弘前(藤田記念庭園) Hirosaki

鞍馬 Kurama (Kyoto)
貴船 Kibuné (nord de Kyoto)


貴船 Kibuné (nord de Kyoto)

貴船 Kibuné (nord de Kyoto)

2014年11月20日木曜日

名古屋発ギリ…

日本では最初東北の温泉巡りをしたが、今は愛知の実家の諸問題で日が暮れる。昭和40年代の古い木造建築、例えば木製の雨戸、分解してベニヤ板の差し替える構造になっているのは私でもわかるのだが、それをしてくれる職人さんはもういない。そして当座の修復を頼むのすらも思いのほかに大変。リニューアルしかできない世の中になっている! だから私が自ら、、、と言っても私ができるのは怪我に絆創膏を張るようなの繕いの類いにしかすぎない。しかし家も庭も放っておくともっと大変になる。
まあ「ひょっとすると母より家の方が先に崩れかねない」という危惧は喜ぶべきことなのだろう。
東北の「叫び」?

ところで私の展覧会をしてもらっている名古屋のLギャラリー、顔を見せようと思っていた矢先にメールで「年始に個展をして欲しい」という唐突な依頼が舞い込んだ。私が実家にいるのを知って「来なさい」という催促かと思ったが、そういうことではなく「本気」、かつ単なるスケジュールの穴埋めかと思いきや、「年の初めの個展は業界では画廊イチオシの作家をするという習いがある」等々とおだてられ、引き受けることにした。詳細は未定ですが2月ですので皆さん応援して下さいね
「急でも作品が揃っている作家さんはなかなかいないですよ」とか言われると褒められた気もするが、これは単純に在庫がいっぱいあるという過酷な真実の裏返しに過ぎないのだが、、、。でも「海水ドローイング」の新作が並びますからね、乞うご期待。

2014年11月2日日曜日

ルイ・ヴィトン財団 追加写真

やっぱり前のルイ・ヴィトン財団の紹介記事は訪問者の数が圧倒的に多いので、サービスで写真追加(実は書いているのは12月だが同日付けにします)。おそらく日本の美術雑誌などでも近く特集が組まれるでしょうが、そこにはアルノー氏の税金逃れのスキャンダルなどは言及されないでしょうから多少私のブログも存在価値がある?(笑)。
人にきかれましたが、コレクションは、そうですねー、まあ特に際立った特徴はない「フツウ」の現代アートです。特筆するとすればゲルハルト・リヒター日本語ウィキの絵が初期から現代まで網羅的に沢山あること。とにかく建築です。

Comme il y a plus de visiteurs que d’habitude à l’article précédent sur la Fondation LVHM, j’ajoute quelques photos ici. Je suis sûr que certains magazines japonais touristico-artiques sortiront leur numéro spécial sur la fondation bientôt, mais aucune d'eux ne mentionnera la tentation de l’évasion fiscale de Monsieur Arnault. Donc mon blog a raison d’exister... 
(Malgré tout j'adore ce bâtiment de Frank Gehry.)

これが前回言及した「滝」
天気がいいとテラスが気持ち良い




迷い込んだ非常口はこんなだった
ここでしつこくオラファー・エリアソンを。2012年のカッセルのドキュメンタで幾何学的構造物を構想中の彼の若いチームの様子を撮ったビデオを見たが、まるでラボかデザイン事務所ようだったのが印象的だった。




これは隣の遊園地。写真ではわからないけどこの後に財団が見えます

フランスの新名所 ルイ・ヴィトン財団

先週水曜、新しくパリの東、ブーローニュの森の入り口にできたルイ・ヴィトン財団に行った。建築はスペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館が特に有名なフランク・ゲーリー(Frank Gehry)日本語ウィキ、メディアで「鳴り物入り」で先週オープンした。この偉大なる芸術庇護者、ヴィトングループ代表の仏最富豪のアルノー氏(Bernard Arnault)は、税金逃れにベルギー国籍を取ろうとして物議を醸した人物(本当にロシア国民となった俳優のドュパルデュ日本語ウィキに対しA氏は取りやめたが、、、)、「大手メディアを牛耳っての『拍手喝采』は眉唾ものでは」と勘ぐって行ったのだが、確かにこのビルは感動的で、珍しく写真を百枚近くも撮ってしまった。構造はあくまでも複雑、テラスを歩くと建物の斜めのカーブに切られたパリの風景が現れては消える。ビルバオには行ったことがないので何とも言えないが、こちらのほうがゲーリーの代表作となるかもしれない。

ブーローニュの森とデファンスの高層ビルを眺める
あくまでも複雑に


キューブの連結のような構想もあった、、、
今はこの建物の建築にあたって作られた数々の構想モデルなどが陳列されている(上写真)。それからもうこれは建物に比べ副次的となってしまうぐらいだが、アルノー氏のコレクションも展示。私は現代アートはわからないのでノーコメントということに。

ともかくテラスの周遊がメインですから、訪れるなら天気のよいときに。横には jardin d’acclimatationというナポレオン3世の時代にできた(1860年創設)の遊園地があって楽しいですよ。財団、公園、両者の格差もオカシイ。
でもお金持ち相手のヴィトンらしく入場料は割高らしいので気をつけて ☹

下の黄色い写真は、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)日本語ウィキの鏡とライト、水面を使った美しいスペース。この地下空間の奥には階段状の巨大な大きな滝(?)もある。
今まで私がブログでコメントしたアーティストでは2年前の「白夜」で紹介した不思議なボイスパーフォーマンスを作るOliver Beerが一室で11/24日まで行われている (実は水曜日は午後からアトリエに来る人が幾人かいて、列を作って待つ余裕がなかったのでこれは聞いていない)。


最後は遠くにパリの名物エッフェル塔を眺める写真で

PS:次の記事に写真追加しました


ヴィトン財団 関連投稿
ルイ・ヴィトン財団 追加写真 (2014/11/2)  
二つのダンス、二つの叫び(2015/5/20) 
身も心も(2015/5/23)

2014年10月28日火曜日

カルチエ30周年第二弾

カルチエ財団30周年記念、5/27に珍しく褒めてしまったが、今週末始まった第二弾は全然行く価値ありませんよ。それを自分の眼で確かめたい人はご勝手に。
写真は入り口でもらった解説の最後のページに印刷された横尾忠則のイラストのカルチエの「お友達アーティストたち」。これが一番良かった? 横尾さん、イラストは決まっているけど、絵は良いと思ったことない。

Comme j’ai écrit (en japonais) le 27 mai, j’ai bien apprécié le premier volet de l’exposition anniversaire de la Fondation Cartier . Ce qui m’est assez rare à vis-à-vis des expos de cet institut.  Et le volet 2 qui vient de commencer, je suis sûr et certain qu’il ne vaudra pas de votre déplacement, si vous partagez mon avis générale.
Par ailleurs on nous donne la brochure dont sur la couverture au dos se trouve la illustration des "amis artistes de Cartier" par Tadanori YOKOO. Lui, il est un très bon illustrateur, il fait bien son boulot. Par contre je n’aime pas de tout ses tableaux qu’il me semble que la Fondation apprécie...