2013年10月14日月曜日

「アミアン白夜のキス」

私を騙したアミアンの天使達
10月6日に「パリの白夜」のことを書いたが、今週末は大聖堂で有名なアミアンAmiensの白夜。インスタレーションやビデオプロジェクションが殆どのパリに比べ、アミアンは野外コンサートまであり、インスタレーションも観客参加型をメインにしている。といっても私はまさしく観客参加型のイベント「キス集め」を7時から3時まで(準備、後始末を入れると午後2時過ぎから朝の4時まで、ほぼ仕事のしっぱなしで何も観ていないのだが、、、。
「キス集め」は去年は3月にイスタンブールのアートフェアに招かれたので、「2012年キスの旅」と題して、自分の参加したフランスの地方でのグループ展などで行い、最後は11月の名古屋の個展で締めくくった。もともとは西暦2000年の企画でその後は本当にたまに行うだけ。去年はフェースブックを使って「再稼働」してみたのだが、「意外な発展」と言えることもなかったので、今年は最初から「白夜」のみを狙うことにしていた。というのも調べてみると企画の「オープンコール」もあり、「観客参加型」を探していると明記してあったアミアンに狙いを絞り、見事合格!(折角資料作ったから当然パリにも送ったが、はねられた。おまけに「自分で場所を見つけて、自前でするのならいい」ってなご返事でした。何考えてんだ!)

「白夜」に絞ったのは、去年の「美術がらみ」ではなく、もっと一般的な、ものすごーく大勢の人の集まる環境でしてみたかった。実は2003年にモンパルナス美術館の企画で「パリの白夜」にキス集め * をしたが、これはパリ市の作った「モデルコース」外なので来客者は同美術館のネットワーク内の人が多かった。この時のビデオを名古屋の個展前に編集、加えて1999年のパリ11区ののビストロ・メラックでの葡萄収穫祭でのキス集め ** も、今まで放置してあった2時間にわたるビデオ8ミリカセットから今年になって編集。編集作業では私自身には見えていない周りの人々の様子が面白かったので、「アミアンの白夜」では参加者のインタビューなどを含めたビデオを撮影してそれを同時にプロジェクトするという企画にした。

当日土曜の6時の開幕レセプション、シャンパンを手にしつつ初めてプログラムを見てびっくり、第1ページの先頭に「キス集め」が載っている。かつ会場も幾つもの企画のある場所ということもあり、来場者は一杯!!! 何と私のホールでは入場制限、外では列をなして待っているという「国境なきキス」歴代未聞の大盛況だった
そうで、、、というのも私の前にはいつもだいたい同じぐらいの人数なのでそんなこととは途中までつゆ知らず、ホールの中でもみんな列を作って順番を待っているので、「アミアンの人は律儀だなー」と感服していた。変な質問もあまりなくてどんどん進み、結局一晩で集めたキスの数は356(これは手元にあるカード数、多分持って帰った人もいるので本当はもう少し多い)。何せ1対1での対応だから1分強に一人 、これが限界でしょう(機械化すれば別だけど、それはあり得ない選択です☺)

ビデオの方はフランス国立映画学校を卒業した若き日本人映画監督のAさんが担当してくれたのだが、開始早々ケーブルを人に踏まれ何とアダプターが粉砕、カメラから直接が不可になったが、技術スタッフの援助もあり、コンピューターを通して撮影した画像を流すことができた 。インタビューはなかなかウイと言ってもらえなかったらしいが、どんな映像が撮れたのか見るのが待ち遠しい。というのも今のところ彼の機器内で、、、ですので写真もまた今度。今日は昔のビデオでもご覧になって下さい:
  
今や昔、メラック氏、引退してビストロは売られ、もう葡萄収穫祭もありません。編集されたビデオ(何と26分)はこちら(スタンダードの問題で字幕が揺れますが、、、)

キス集めのダイジェスト版とも言える03年のパリ・モンパルナス美術館でのビデオ(5分)はこちら

訂正9月1日に「微笑みの天使」で有名なアミアンと書いたのだが大間違い、「微笑みの天使」はランスでした! 前回行っても不思議に思わなかったのは、天使像も聖人像もほのかな笑みをたたえていて、今回Aさんに「どれが有名なのかよくわからないからガイドブックで見てみよう」なんて言っていて調べてわかった。お恥ずかしい。だから9/1の記事も修正します。こんな間違いもコメントされないなんて、読んでる人いるのかなー?

追加(10/15):何も見ていない「白夜」の模様、アミアン市からリンクが送られてきました。こんな風だったらしい。キス集めは写真写りが悪いのか?ありませんが

0 件のコメント:

コメントを投稿